ストーリー

荒井瑞貴、長野県在住。カメラマンをやったり、プールの監視員をしたり、花卉(き)農家でバイトしたりと、いろいろやっている。今は亡き彼女のことを思い、少しずつ紡いだエッセイ漫画。

三田紀房氏選評

この作品は今回の中で、一番好きです。作者の経験だとわかりつつも読んでいくうちにどんどん引き込まれていくのが、気持ち良いです。つかみどころのないタッチは効果的ですし、心情を物質的に演出するのがとてもうまいと感じました。これを載せれば、モーニング自体の格が上がるような作品だと思います。

古屋兎丸氏選評

ページ数は多いですが、読みだしたら、あっという間で、「これ読んでみて」とほかの人に勧めたくなる漫画だと思います。とても正直にその時の感情を描いていて、その表現方法もぐっと来ました。絵はシンプルですが、風景を作り出す余地を残していて良いと思います。次の作品に何を選ぶのかが気になります。

受賞のことば

今回、とても名誉ある賞をいただき誠にありがとうございます。でもかつて喉から手が出るほど欲しかった名誉も、喜びを分かち合う人がいない今は虚しさの方が大きく感じてしまうわけで。しかし皮肉なことに、いないからこそこの賞をいただけたというのもまた事実。日々当たり前のようにそこにあるものこそが世の中で一番大事なものなのでしょうね。ともあれ編集側から制作側までこの作品に携わった全ての人、そして彼女に心より感謝します。ありがとうございます。

担当編集より

荒井さんは、長野からわざわざ高速バスに乗って打ち合わせに来てくれるので、観光ついで感あふれる場所で打ち合わせをしてきました。新宿御苑とか都庁の食堂とか井の頭公園のボートとか。その打ち合わせが実ったかどうかはわかりませんが、とにかくよかった。言葉では言い尽くせません。


大丈夫。世界は、まだ美しい。(2019/04/18)

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プロフィール

荒井瑞貴(あらい・みずき)
長野県・32歳