ストーリー

母に捨てられ、北海道で農家を営む祖母のもとで育った穂摘ほづみ。高校へ進学もせず農作業を手伝う彼はある日、祖父の形見のカメラを手に入れる——。

選評

主人公の心情を丁寧に追っていて好感が持てた。表情豊かな人物の表情も印象的だった。特に前半と後半の心情は丹念に描かれていて素晴らしかったが、中盤、引きこもり気味の主人公がカメラにハマった結果、フィリピンに留学するという大胆な行動を起こす心情がよくわからなかったのが残念。カメラの魅力をもっと掘り下げてほしかった。(編集部員・加藤)

最後に主人公の前向きな変化もあり、読後感も良く瑞々しさを感じる作品だった。しかし、作品の構成上、現在と過去が入り乱れているのと、場所があちこちに飛んでしまうために、非常にわかりづらく感じてしまうところも。次回作では「このシーンが一番描きたい」というのを決めて、そのシーンを見せるためにどういう構成がベストなのかをもっと練ってもらいたい。(編集部員・上田)

受賞のことば

このたびはこのような賞をいただけてとても嬉しいです。ありがとうございます。今後も人間ドラマを描いていけるよう精進したいと思います。(二世氏)


years(2016/11/10)

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プロフィール

二世(にせい)
北海道・29歳