ストーリー

『終末トリコロール』という、理容師のヒーロー漫画をこっそり描いている影山かげやまくん。ある時クラスメイトの女子・白石しらいしさんと、たきというスクールカースト上位のモテ男に、漫画の存在を知られる。二人とも、意外なほどに大ウケしてくれた。読んでくれる人の存在があることで、自分の思いをこめた作品世界が広がっていき、どんどんペンが進んでいく。白石さんと瀧くんの関係を知るまでは……。

選評

現実世界と、作中で主人公が描く漫画とをシームレスに行き来しながら、読後感の良い青春群像劇に仕立てた非常にレベルの高い作品です。読み手を迷わせることのない演出は見事でした。あえて注文をつけるなら、登場人物の描き分け(特に「目」。みんな同じ目をしている)と絵の熱量2倍増しでしょうか。次作に期待しています。(編集長・宍倉)

「この人のこと好きだな」「友達になりたい」と思わせてくれるキャラを作るのが抜群に上手うまい! 今後、長編漫画に挑戦する際にこういった応援したくなるキャラを生み出せるのは強みだと思う。また、作品内漫画もきちんと面白くて、作者のサービス精神を感じる。毎ページ楽しんでほしい、という思いが伝わってくる隅々まで気持ちの良い作品でした。(編集部員・柳川)

高校生の三角関係未満な淡い恋を描いた本作。主人公は告白にすら至らず、失恋します。でも抜群に心動かされるのは、エピソードやセリフ、作中作の漫画まで、すべてを主人公の成長を描くことに徹底して使い切ったから。読者を迷わせない、一点突破の潔い描きっぷりを大事にしてほしい。やや煩雑な印象の画面は洗練させていきましょう!(編集部員・市村)


終末トリコロール(2018/01/18)

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プロフィール

雨森衛(あめもり・まもる)
東京都・24歳