ストーリー

三味線弾きになりたい呉服店「長島屋ながしまや」の一人息子・一郎いちろうは、左腕に大きなこぶができ、思うように三味線を弾くことができなくなる。ある夜、不気味な老婆にこぶを取られた一郎。とられたこぶは、肉塊の妖怪「ぬっぺふほふ」となった…。

選評

惜しむらくは主人公をはじめとした登場人物たちが異形の相棒「こぶ助」の存在をあっさりと受け入れてしまったこと。異形であるがゆえに周囲が葛藤するなど、受け入れるためのエピソードを丁寧に描くべきだったのでは? 葛藤があったうえでラストの展開を迎えていれば「こぶすけ」のキャラがもっと魅力的に映ったはず。(編集長・宍倉)

キャラクターの心情を丁寧に描く一方で、展開が予想できない時代劇ホラーを描き切った作者の力量を高く評価しました。背景を含め繊細に描かれた絵柄も魅力的。残念なのは画面のメリハリが弱く、キャラクラーの表情も画一的で乏しく感じられた点。迫力のある画面作りや生き生きとした表情を描くことを意識して頑張ってください。(編集部員・河本)

ストーリー運びやキャラクターの心情をとても丁寧に描いていて、今回の応募作の中では抜群に漫画としての完成度が高かったです。読み手の予想をいい意味で裏切る展開の連続で、読後感もとても良い。何と言ってもこぶ助のかわいさといじらしさにやられました…! 次作が楽しみです。(編集部員・足達)


三味線のこぶ(2017/03/09)

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プロフィール

里桃子(さと・ももこ)
埼玉県・24歳