ストーリー

のどかな田舎町。縁側で一人お茶を飲んでいる老女「梅」のもとに、黒い服をまとった少女が訪ねてくる。「役場の者です」と名乗った少女は、世間話を終え、梅に問う。「30分後、あなたは脳卒中で倒れます。延命しますか?」——。

選評

日常の風景の中でA.I.を描いた新人賞応募作は多く見かけます。その意味では新鮮さに欠けましたが、作者のA.I.との距離感は新鮮でした。特にA.I.の休息をさらりと描いた最後の3ページは秀逸。死を想起してドキリとしました。軽やかな絵柄も内容とマッチしていましたね。次回作を楽しみにしています。たくさん描いてください。(編集長・宍倉)

15Pという短いページで、大きな世界を描いている。見事な構成力です。キャラも魅力的だし、構図も素敵。話も非常に現代的。セリフ回しもわかりやすい。絵もちょっとクセがあるが上手いし、若いこともあり伸びる感じがある。すごく才能を感じます。今後は連載に向けて、長い話を作っていければと思います。(編集部員・小松)

のどかな田園風景の中に、A.I.という非現実を静かに溶け込ませた世界観が秀逸でした。絵柄も優しく心地良いのですが、読み終わった後に「過疎」や「孤独」「死」という重いテーマがおりのように心に残る、不思議な力を持った作品です。オチが淡白すぎるので、最後まで丁寧にメッセージを織り込んでほしかったです。(編集部員・齋藤)


選択死(2017/02/16)

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プロフィール

小田のぐ(おだ・のぐ)
神奈川県・22歳