ストーリー

留守番中、おなかが空いてしまい、両親が帰ってくるまで待てない幼い兄弟二人は、お菓子をもらいに友達の「おじさん」の家に向かう。おじさんは家にはおらず、そこには古めかしい鏡台が。覗き込むと、奥からおじさんの声がし、気が付くと二人は鏡の中の世界にいた。

選評

実力と魅力を兼ね備えた作者だと思います。不思議な要素(今回なら三面鏡が作りだす世界)を中心に物語を構築していますが、一度リアルな物事だけで漫画を描いてみてはいかがでしょうか。漫画で読みたいのは人間ドラマです。不思議な要素はあくまでも人間ドラマを魅力的に見せるための装置のひとつにすぎません。(編集長・宍倉)

28ページしかない中で、次第に、何段階も「恐怖」が増していく演出が見事でした。背景や小物もよく描けていて、頭の中に情景がイメージできているのが伝わってきます。線の粗さが気になったので、ペンに慣れる練習をして欲しいです。(編集部員・寺山)

死者の影が彷徨さまよう町が、どこか郷愁を誘うのが印象的でした。主人公と弟が置かれた状況を言葉で説明するのは最小限にとどめ、読み手の感覚からジワジワ理解させていくストーリー運びが見事です! ホラーは過剰に演出するとシラけがちですが、この作品には一切の無駄がなく、それが恐怖心の増幅に一役買っていると思いました(編集部員・齋藤)


三面鏡(2017/11/09)

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プロフィール

春亜季(はるあき)
東京都・25歳