ストーリー

海の見える小さな喫茶店。おじいさんが入院し、店長代理を務めることになったまだ幼い「かもめ」。そこへ、大学受験浪人中の青年・伊佐木いさきが初めての客として訪れる。おじいちゃんから習った通りに、ていねいに、気持ちをこめてコーヒーを入れるかもめの姿に、気だるく日々を過ごしていた伊佐木は心を動かされていく。

選評

よき人が海辺で営む珈琲がうまくて猫のいる喫茶店という設定は完璧。実に心地よい空気が作中を流れている。子どもにマスターできるかよ、いかにも漫画だなといったツッコミがたちまち消し飛んでしまった。舞台の全景が最後に説明されるという企み(?)も心憎い。不要な部分も多々あったので、研ぎ澄まされた演出を目指してほしい。(編集部員・藤沢)

透明水彩という技法を使ったカラーと、ボールペンの独特な風合いを生かしたモノクロ。描かれるのは海に囲まれた島国の、わりと多くの日本人にとっての原風景。ふわりと揺れるかもめちゃんの三つ編みが可憐で、見ているだけで癒やされる。次回作は、画面にメリハリをつけて、より具体的な感情を描いた漫画作品を目指してほしいです。(編集部員・松尾)

繊細なタッチとどこまでも優しいストーリー。あっという間に作品の世界観に引き込まれました! 現段階でも作家さんの描くキャラクターや世界観、空気感を好きになってくれる読者はいると思いますが、読み進めるうえで続きが気になるお話の縦軸のようなものがあると、エンタメとしての面白さが増すのではないかなと思います!(編集部員・西山)


喫茶かもめの日常(2018/04/12)

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プロフィール

ちょま(ちょま)
神奈川県・23歳