ストーリー

中学の同級生が自殺した。そいつのことは嫌いだった。だから、悲しくはないはずなのに——。どうして涙があふれて来るんだろうか——?。

選評

明るいとは言えないエンディングでしたが、不思議と不快感はありません。作者が自分の作品に対して良い距離感を持っている。それが理由のように思います。読者が存在してはじめて成立する漫画にとってこの客観性は武器です。次はもう少し長い、読者の心を鷲づかみにしてしまうような作品を待っています。(編集長・宍倉)

物語の構成と、リアルなセリフ運びが素晴らしいです。「嫌いだった級友が自殺した」というショッキングな導入から始まり、「その級友が嫌いだった理由」が非常に生々しく描かれ、衝撃的なラストにつながる。重いテーマを扱っていますが、シンプルで丁寧な絵柄なので、作品の空気感が暗くなっていないのも◎。最後のオチの解釈が難しい点だけが、気になりました。(編集部員・寺山)

「ともだち」の突然の死を通し、己の自意識を暴けるだけ暴いていく主人公の自罰的な姿勢に他にはない切実さを感じました。彼は死んだ友人を美化できないことに罪を感じているように見えました。ふつうなら感じなかったことにしてしまいそうな一瞬の感情に向き合い、作品としてまとめ上げられることは強みだと思います。(編集部員・漢那)

受賞のことば

自分の描いた漫画をたくさんの人の目に触れる場所に載せて頂けるというのは大変嬉しく贅沢なことだと思っています。機会をもらえたことに感謝します。ありがとうございました。小さな感情の共有ができるような漫画を目標にしています。人から興味を持って読んでもらえる漫画作りを模索し工夫していきます。どうぞよろしくお願いいたします。(堀たまき氏)


自殺しちゃったともだち(2016/11/10)

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プロフィール

堀たまき(ほり・たまき)
住所・年齢は非公表