ストーリー

父親が厳しい家庭に生まれた慎一郎しんいちろうにとって、母親の愛情が全てだった。母親を「ママティム」と呼び、大人になってもおっぱいを吸っていた慎一郎。ところが最愛の母親が死去。絶望のどん底に落ちた彼の前に、母親によく似た高校生が現れる。

選評

間違った母の愛は、ときに暴力的で、グロテスクで、子供を縛り付ける呪いにもなる。しかし、それでもなお子供は母親の愛情を求め、主人公の呪いを解いたのは、偶然出会った高校生の母親への愛情だった。母子の愛というのは、あらゆる愛情の中で、最も根源的で、最も純粋で優しいものなのだと思わされた。(編集部員・平野)

母親のことを「ママティム」と呼ぶ主人公など、随所にセンスを感じられる描写や演出があり、中毒性の高い作品だと思います。ただ、時間が経過した後と前の区別があいまいなため、読んでいて混乱することもありました。キャラクターの描き分けも含め、読者に分かりやすく作ることを心掛けると、もっと良くなると思います。(編集部員・福島)

1ページ先の展開も読めないほど驚きに満ちた作品でした。大の大人が女子高生の乳をしゃぶる光景の異様さと違和感から一気に話に引き込まれましたが、ラストは期待以上に爽やかでした。今後も他の人には描けないようなきわどいテーマを、他にはないバランス感覚で後味の良い作品に仕上げていってほしいです。(編集部員・漢那)


いつか誰かのおかあさん(2017/04/06)

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プロフィール

高瀬あきら(たかせ・あきら)
宮崎県・23歳