ストーリー

女子高の文化祭で人魚姫を演じたい、演劇部の四条し じょうマリ。しかし、何でもできて、マリの憧れである水野みず の先輩が役の第一候補。先輩を落としてまでやりたいのか自問自答する中、礼拝堂の牧師さんが、人魚姫役を得るための助言をしてくるという、奇妙な夢を見るようになる。

選評

二人の少女の揺れる思いをうまく描いたと思います。少し古典的なキャラクター造形も作品世界にマッチしていました。主人公の背中を押しまくる礼拝堂の牧師が何者なのか。夢の中にも登場することで、作品世界の法則性がわかりづらくなりました。少女たちに感情移入することを少しさまたげてしまったことが残念でした。(編集長・宍倉)

画力、演出、ストーリーと全て高い水準ですが、プロフィールの自分への追い込み方に魅力を感じました。人を助けるという職業を休職してまで漫画家を目指すという心意気。まずは、その葛藤自体をエッセイ漫画で読みたいです。もしくは今の職業を活かしたその立場でしか描けない漫画を描いてほしいです。(編集部員・吉原)

追うものと追われるもの、それぞれの葛藤を爽やかなタッチで描いており、好感が持てました。ただ、主人公が先輩を超えてしまった後まで描かれていたらより良かったと思います。いまは先輩と主人公が同じ世界を見ている状態です。先輩の目線を主人公よりも上に設定すると、キャラクターがもっとはっきりとしてくると思います。(編集部員・長沢)


二人の人魚姫(2017/10/12)

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プロフィール

尾羊英(おひつじ・えい)
東京都・30歳