ストーリー

パリ14大学で錬金術を学ぶダランベール。捨て子である彼は、幼少の頃より母親への手紙をしたためているが、宛先がわからないため投函できない。そんなある日、図書館の改築を頼まれたダランベールは、錬金術を駆使した画期的な本の検索システムを考案しようとする。

選評

錬金術アカデミーがある街や図書館の景観、主人公の部屋など、細部の描写が魅力的で、読んでいて作品空間に引き込まれます。全体的な世界観には、やや既視感がありますが、「術理」の軸がきっちり設定されている錬金術が面白いです。キャラクターの造形や表情にバリエーションがあると、さらに楽しみやすかったのでは。(編集部員・寺内)

「錬金術」というワードに、うっかり異世界系ファンタジーと思って読み進めたら、情報テクノロジーを錬金術に置き換えたお話で、作者の発想力に度肝を抜かれました! 「探すには魔法じゃなくて整理が必要」というリアリティあるセリフをこの世界観で使う斬新さも◯。誰も読んだことのない新ジャンルを作ってしまいそう!(編集部員・足達)

自分の手で世界を創造してしまおうという気概と気迫を感じました。魔法を魔法で終わらせず、なぜその魔法が作用するのかという理屈まで考えている。主人公が、仮説を立て、実験し、検証し、新しい魔法(技術)を生み出していく過程は、読んでいて非常に新鮮でした。“理系ファンタジー”、アリなんじゃないでしょうか!?(編集部員・平野)


ダランベールへの手紙(2018/05/24)

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プロフィール

浅村壮平(あさむら・そうへい)
東京都・23歳