ストーリー

同級生のあきらに感化され、美大を受験することになった男子高校生のいつき。試験で彰を含む受験生の多くが苦しむなか、瞬間記憶能力を持つ樹は、難なく課題をこなしてしまう。試験後、樹への嫉妬と侮辱にあふれた彰の「つぶやき」を見つけた樹は、人との関わりを避けるようになってゆくが……。

選評

淡々と進んでいく物語でしたが、最後の「行くよ」のセリフに思わず涙しました。絵がまだまだ、内容の割にはページ数が多いなどの注文はありますが、作品を通じて大切な何かを確実に贈り届けられた気分です。作者が各コマに込めた意図が的確で、それを丁寧に積み重ねたからこそ、です。次回作に期待しています!(編集長・宍倉)

天才の孤独と苦悩を描いた意欲作。少々固いペンタッチも作品に合っており、自然とお話に引き込まれました。ただ、絵画を題材にした作品では常に問題となるところですが、物語の要求に作者の画力が追いつかず、最後も主人公の作品で読者を感動させたいところですが、セリフで説明してしまいました。(編集部員・河本)

今回最も心動かされた作品でした。映像記憶能力があるがゆえに、情熱を持たないまま、親友を差し置いて美大に入学してしまった主人公の葛藤。この難しいテーマを描き切ったことに敬意を表したいです。主人公が絵に込めた思いを口にするシーンには鳥肌が立ちました。画力を向上させ、表現の幅をさらに広げてほしいです。(編集部員・鈴木)


All's right with the world(2017/08/17)

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プロフィール

高瀬あきら(たかせ・あきら)
宮崎県・23歳