GIANT KILLING extra

【Jリーグ初心者ガイド⑪】 いまさら聞けない、独特なポジションの呼び方って何?(2015/08/18)

Jリーグってそもそも何なんだ!?
今さら聞けない素朴な疑問に
サボリーマン・シンイチがお答えする
初心者講座、開講!
(ちなみにイラストはツジトモ氏です)




ひそかにサッカー講義に飽きてきたユウタくんは、オレンジジュースを買いに自販機へ。暑い中で話題を振ってしまった自分の言動に深く反省する2015年の初夏であった。戦々恐々としつつ、2人のところへ戻ると、やはり予感は的中。話はますますヒートアップしていく。腹をくくれ、ユウタくん!(前回はこちら


登場人物

ユウタ
【ユウタ】
サッカー好きの少年。
ちょっとマヌケなので、いつもミキちゃんにどやされている。


ミキ
【ミキ】
しっかり者の少女。
男勝りの性格でユウタをいつも従えている。


シンイチ
【シンイチ】
サッカーLOVEなサボリーマン。
サッカーの話をし出すと止まらない。



ミキ
ジュース買ってきた?
ユウタ
……ばっちりだよ。
ミキ
違うよー。私の分は?
ユウタ
あっ……半分こしよ。
ミキ
モテる男への第一歩は気配りだよ。
シンイチ
お嬢ちゃんは男を手玉に取る素質がすごいな。
ミキ
なにか言った?
シンイチ
いや、なんでもない。
ユウタ
それで、アンカーって?
ミキ
そうそう、アンカーについてだった。
シンイチ
そうだったな。4−1−4−1システムの中盤の「1」に入る選手のことをアンカーと呼ぶんだけどな。ボランチと役割はそれほど変わらないんだけどな、より中盤で守備を重点的に行う選手のことを言うんだ。
ミキ
守備のスペシャリストってこと?
シンイチ
まさにそれだ。DFが奪ったボールを受けて、パスを前後左右に散らす。また、進入してきた相手を潰して中盤でボールを奪取する役割をも担う。まさに中盤における守備の職人で、攻撃を操る選手でもある。
ユウタ
そのシステムだと、アンカーの役割はすごく重要だね。
シンイチ
うむ! だからアンカーは攻撃参加することはほとんどなかったりする。
ミキ
なんか、博士っぽくなってきてない?
ユウタ
サッカー博士だね(笑)。
ミキ
ねね、他にもそういう特徴的な名前がついてるポジションってあるよね?
ユウタ
あるある。僕が聞いたことあるポジションだと、シャドーとかいうの。あれは?
シンイチ
確かにシャドーも独特な呼び方だな。
ミキ
シャドーはどこの選手のことを言うの?
シンイチ
2列目の選手のことを言うんだけどな。シャドーストライカーというのが正しい呼び名だな。例えば4−2−3−1システムだと、FWが1トップになるが、その後ろに攻撃的なMFが3人いることになるよな。
ユウタ
うーん。代表だとカガワとかウサミとかホンダがやってるポジションだよね?
シンイチ
そのとおりだ。1トップの後方でプレーし、ゴール前に飛び出したり、自らドリブルで仕掛けたりと、ゴール前で複雑な動きを見せて得点に絡む選手のことをシャドーと言うんだ。
ミキ
突然、ゴール前に出てきたりするから、影って呼ばれてるんだね。
シンイチ
お嬢ちゃん、本当に頭がいいな? そういうことだ。
ユウタ
シャドーストライカーか~、なんかかっこいいね。
シンイチ
ほかにもセカンドトップなんて言われたりすることもあるし、カガワの場合は代表だとトップ下のほうが一般的だな。
ミキ
カガワはトップ下ってイメージが強いもんね。
シンイチ
例えばレッズのシステムは3−4−2−1なんだけど、1トップを務めるシンゾウの下に位置するムトーとかタカギとか、ウメサキなんかがイメージしやすいんじゃないかな?
ミキ
わかる~。シンゾウと絡みながら、コンビネーションでゴール前に入っていくもんね。それでいてムトーは特にフィニッシュにも絡むし。
ユウタ
また、Jリーグのチームのことに詳しくなってる! 絶対怪しい……。
ミキ
知ってて当然です(エッヘン)。だって1stステージの王者だよ。
ユウタ
他にもそういうポジションってあるの?
ミキ
それこそさっき言ってたSB(サイドバック)とWB(ウイングバック)ってどう違うの? (※第10回参照
ユウタ
そうだよ。同じみたいに言ってたじゃん。
シンイチ
SBとWBを詳しく説明するとだな。DFが4バックの場合は、主にSBと呼ばれて、いわゆるDFラインの一人としてラインコントロールにも参加する。2人のCB(センターバック)との関係性はかなり密に行う必要があるし、とても重要だ。
ユウタ
ということは、DFとしての役割も強いってことかぁ。
シンイチ
そういうことだ。一方のWBは、主に3バックを採用するチームの両サイドがそう呼ばれることが多いんだけどな。
ミキ
さっき言ってたサンフレのミキッチとかカッシーだよね。
シンイチ
そうだ。で、CBは主に3人で守備を担うため、よりWBはサイドで攻撃的な位置を取ることができる。ようするに、WBはサイドを縦に突破したりだとか、かなり攻撃的なプレーを求められるんだ。
ミキ
なるほどね~。
シンイチ
でもな、その一方で、WBが相手に押し込まれて守備的になってしまうと、5バックみたいな状態になってしまう。
ユウタ
そっかー。守備する人がたくさんになっちゃう。
シンイチ
守備時は5人でピッチの横幅約65mを守ることができるから、一人一人が受け持つスペースが少なくて済むという利点があるんだけどな。その状況がずっと続けば攻撃に掛けられる人数が少なくなってしまう。
ミキ
そうなると守備的なサッカーになっちゃうもんね。
シンイチ
そういうことだ。守備時は5人になっても攻撃時は飛び出して、攻撃的にプレーする。WBが高い位置でプレーできるチームは見ていて面白いぞ。
ユウタ
へー。他にも呼び名がついているポジションって、まだあるの?
シンイチ
最近はあまり使われなくなってしまったが、リベロなんて言葉もあったな。守備的な選手だが、攻撃にも参加する。ある程度、自由を与えられたポジションだったな。
ミキ
リベロって響きがかっこいい。
シンイチ
あとはスイーパーなんてのもあったな。CBの一種だが、主にカバーリングをするような選手のことをそう呼んだ時期もあったな。
ユウタ
そのときどきで、呼び名にも流行みたいなのがあるんだね。
シンイチ
サッカーの流行とともに呼び名も変化していく。アンカーなんてまさに最近の言葉だからな。サッカーの面白いところはそこだよ。また、新しい呼び名のポジションがそのうち誕生するかもしれないぞ。
ミキ
なんか、今回はためになったね。
ユウタ
長かったけど……。ジュースも飲み終わっちゃったし、今度こそ帰ろうよ~?
ミキ
おじさん、ありがとね。
ユウタ
やっとミキちゃんも満足したのね。
シンイチ
あっ、やべ! 打ち合わせに行く途中だったんだ……。
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