STORY

小説家になる夢を諦め、書きかけの小説ごとPCを売り払ってしまったワタル。そして半年後、話題の新人のデビュー作を読むと、なんとそれは自分が書きかけていた小説だった。作者はPCを買い取った電器屋の店員で、書きかけの小説を完成させて応募し、大ヒットを飛ばしていたのだ。悔しさのあまり酒に溺れるワタルに、怪しい男が声をかけてきた。「そんなに悔しいなら時間を巻き戻せばいい」ワタルは半信半疑ながらも男の言うままにするが——。

作者コメント

後悔したくない! それだけの気持ちで送ったものに賞を頂けたなんて、感動です。まだ諦めるな、ということなのだと勝手に解釈して、はい、ガンバリマス。有り難うございました。

担当編集コメント

失敗するたびに過去に戻ろうとする男を見て、主人公が「少しの失敗も許せない人生の潔癖性になってしまうのではないか」と恐れるシーンは秀逸。展開は王道だが、随所にいいセリフがあるため、ギリギリありきたりにはなっていない。次作に期待。

審査員長講評

良いネーム(台詞)が散見されましたが、絵はまだまだです。特に背景の雑さが気になります。力量はともかく、粘着質に描き切るという姿勢が大事です。悪いところはないけれど「これだ!」という特徴もないので、一点突破できる自分の売りを見つけて欲しいです。

第23回イブニング新人賞の最終結果はこちら

僕には才能がない(2014/07/29)

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プロフィール

木村景子(きむらけいこ)